「下剋上受験」   


下剋上受験

下剋上受験
著者:桜井信一
価格:1,512円(税込、送料込)
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以前から気になったいたこちらの本をよみました。
タイトルのインパクトに惹かれたという点がかなり大きいです。

塾には通わず、父親と娘の2人3脚で中学受験を乗り越えた体験談です。
両親:中卒、
娘の志望校:桜蔭、
という学歴ピラミッド的観点で「下剋上」というキャッチーなタイトルとなったようです。

最終的な受験の結果としては、娘さんは残念ながら桜蔭の門をくぐることは出来ず、
偏差値70くらいの中学に入学となったそうです。(十分立派な結果だと思います。)

著者である父親は受験まではひたすら桜蔭を目指して、それ以外には脇目をふらない論調で話は進みます。
何もそこまで桜蔭に執着しなくても・・・と思うのですが。
小学校を卒業する時点で桜蔭に受かっていたら、
学業という意味では女子の最上位にいることになるのですが、
決してその後、大学受験までを保障するものではないですし、充実した学校生活を約束されるわけではないです。
むしろ成績優秀者ばかりが集まった桜蔭という環境に苦しむことだって十分ありうるのに、入学後の6年間についてあまりにも親が考えてあげていない、ただ合格することだけに向かって突っ走っているのに違和感を覚えました。
結果的には不合格となって、むしろ良かったのではないかと思えます。

実は同僚に桜蔭出身の方がいて、普段は絶対出身校を口に出さないので私は全く知らなかったのですが、
ふとした時に「そう言えば○○先生の娘さん、今年桜蔭に入ったそうですよ~」という世間話をしていたら
「実はわたし、桜蔭出身なの。」とカミングアウトされたことがありました。
「すごいですね~!」と本心からいうと、
「とっても学校が辛かった。周りはみんな賢い子ばかりで、ちょっと説明を聞いたらすぐに問題を解ける子ばかりだった。自分は落ちこぼれで国立医学部にも現役で受かることができずに1浪してしまった・・・。」
と心の内を吐露されたことがありました。
「私は普通に公立中学校、都立高校が良かった。そういうルートの人がすごく楽しそうに見えた。結局大学に入学したらそういう公立出身の人が多くって、羨ましかった。」
とまで言っていました。
そこまで言われると、公立出身の私としては言葉を失ってしまいました。

この本の娘さんは、別の私立中学校で楽しく勉学に励んでいるそうですが、お父さんの方は娘を塾に通わせずに家庭で勉強を指導する中で発症したうつ病を受験後も引きずっており、まだうつ病の薬から脱却できていないということも書いてありました。
そんな状態にまで自分自身を追い込むのはあまり賢明ではないように思いますし、誰しもにお勧め出来るようなやり方ではないです。
あくまでこの娘さんの性格(かなり素直で第二次反抗期がまだ来ていない)と、このお父さんの性分という組み合わせで何とか上手くいった(別の私立中学校に合格できた)ということだったように感じました。
このお父さん自身も、もう一度中学校受験ができるなら今度は塾に通わせる、と書いておられました。

そんなわけで細かいノウハウが参考になった本というわけではありませんでしたが、
こういう形で父親が娘のためを思って奮闘した家庭がある、というきわめて特異な一体験談だと私は受け止めました。
娘が小学校高学年だったらもっと別の感想を持つかもしれませんが、今の私にはそのようにしか感じることができませんでした。

(ちなみにこの本が架空のネタではないか、という感想を持つ方もいらっしゃるようですが、私はこの不器用なまでの一直線さが随所にみられる点が、ネタではなく真実の話のよう思いました。)

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by kuma_neco_kuma | 2015-11-03 00:20 | ◎教育本 | Comments(0)

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